週刊文春「野獣に人権はない」
https://news.livedoor.com/article/detail/16949073/
■「野獣に人権はない」
花田編集長が覚悟を決め、「野獣に人権はない」と強い姿勢を貫いたことも、世論を喚起する一因となった。
『朝日新聞』同年4月30日日曜版のインタビューで、花田さんはこう語っている。
〈もちろん悩んだというか、すぐには決めかねました。うちは2回記事を出したんですが、1回目は仮名にしました。
が、第2弾の取材をしているうちに、いかにひどいかということがわかってきて、編集部の中で、これは実名にすべき
じゃないかという声が出てきた。要するに、(中略)野獣に人権はない、と。(中略)
正直いって、反発の方が多いんじゃないかと予想してたんです。人権うんぬんでジャンジャン電話がかかってくる
だろうと考えたんですが、意外にも実際には2件程度で。『よくぞやってくれた』という投書が何十通もきて(中略)。
人権うんぬんという人にはね、『それじゃあ、殺されたE子さんの親御さんの前で、そのせりふが吐けますか』と
問いたい気持ちです」〉
賛否両論を予想した『週刊文春』読者の反応は、おおむね好意的だった。編集部に寄せられた約50通の投書のうち、
実名報道に反対する意見は4通だけ。
少年法改正への動きは、一気に加速するかに思えた。