ベテラン刑事MUR「大事なとこ洗い忘れてるゾ」
http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1407400024/
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- 普段池沼だけど捜査の時だけ知将になりそう
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- 池沼を装った知将としていそう
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- ポッチャマ…(証拠品のぬいぐるみ)
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- ポアロかな
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- 肝心なとこ洗い忘れてるゾ(指紋)
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- 確かこういう動画があったような…
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- あっ、おい待てぃ(岡っ引)
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- 見たけりゃ見せてやるよ(証拠)
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 13:23:14
- 何とぼけてんだよ(恫喝)
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 14:23:26
- 相棒season810
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 14:29:44
- ATARUかな?
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 14:36:17
- 池沼を装った知将MUR
イケメン枠KMR
コメディ枠野獣
迫真捜査一課すき -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 14:45:16
- ポアロか何か?
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 15:06:33
- すっげえきつかったゾ(難事件)
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 15:11:58
- これは水曜9時テレ朝枠間違い無しですね・・・
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 15:17:37
- MUR大先輩は探偵や刑事が似合う、はっきりわかんだね
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 15:26:03
- 大先輩は言質をげんしつと読んでそう(池沼大喜利並の感想)
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 15:46:33
- ※13
MUR大先輩はサヴァン症候群だった…? -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 16:16:31
- 空手部へは潜入捜査中だった可能性が微レ存・・・?
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 16:47:48
- KMRはよくピンチに陥りそう
野獣はMUR裏切りそう -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 16:53:30
- こういう系のサスペンス淫夢とか一転攻勢裁判とかだいすこ
逆転ターミナルの続き、まーだ時間掛かりそうですかね? -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 17:15:51
- コロンボかな?
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 17:22:16
- よし、じゃあぶちこんでやるぜ(投獄)
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- 菅野美穂…(真犯人)
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 17:41:26
- 8年前に自分が追いつめた容疑者に逆恨みされて彼女を殺されて以来、人を愛することを避けてそう
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 18:14:52
- MUR…独自の視点で推理を進める智将、普段はおっちょこちょいだが事件となれば驚くべき洞察力と思考力を発揮する
「あっ、おい待てい、大事なとこ洗い忘れてるゾ」
KMR…イケメン枠、頼りなさげなMURの下で働く事に最初は大丈夫か不安だったがMURの捜査能力の高さを目の当たりにして以来慕うようになった、気弱だが元ヤンキー
「何で見る必要があるんですか?」
野獣…MURの後輩でKMRの先輩、色んな所に首を突っ込み捜査を引っ掻き回すコメディーリリーフ、しかしその行動力が事件の解決に大きな進展をもたらすことも
「頭にきますよ〜!」
AKYS…MUR達の上司であり良き理解者、汚職にまみれた警察上層部に反感を抱いている、人遣いが荒いが愛情を持って部下に接するたたき上げ刑事
「MUR、どうにかしろ」
TNOK…MUR達のライバル的存在、MUR達と衝突する事もしばしば、言葉使いが乱暴で粗暴な性格だが正義の心を持つ、よく893と間違えられる
「馬鹿じゃねぇの?」 -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 18:55:14
- TDN巡査部長...TNOKの後輩、元プロ野球選手で一時アメリカ留学も経験した「両刀使い(意味深)」得意の犬の物真似で捜査に協力することも。
「ワ、ワン、ワン」
DB巡査長...TDNの後輩、射撃の腕前は署内一。だがクルルァの運転はあまり得意ではない。
「やべぇよ、やべぇよ...」
HTN巡査長...TDNの後輩、DBの同僚。周りに気づかれず自分の存在感を消すのが得意。そのため、スパイとして括約することも。
「ウィヒ!」 -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 18:58:19
- じゃあ背中(事件の背景)から洗いますね〜
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 20:45:07
- こういう語録開拓系だいすき
草生やすな -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 21:28:54
- ※28 ※29
ドラマ化してくれよな〜頼むよ〜 -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 21:38:53
- 第一話「全然壊れてないよ?」
被害者…蓮奈理緒
容疑者…永田琴乃
「ちょっと待って!」下北沢の一室で男が殺害された、被害者蓮奈理緒、犯行は彼の自宅で行われ、第一発見者であり容疑者である永田琴乃、 その取り調べが行われている最中だった、
「やだよ、おう」
取り調べ担当、下北沢警察署の捜査一課刑事、谷岡俊一、893と見間違う程の人相の悪さを持つ刑事の取り調べに永田は一歩も引くことなく自分の無実を主張した。
「考えてみなさいよ!何で私が蓮奈を殺さなきゃならないのよ!確かに私はあの時電話で蓮奈の自宅に行ったわよ、でもね、私が家に行った時にはもうあいつは死んでたのよ!頭から血を流してね!」
思わず昂り言葉を荒げる永田と対照的に冷静かつ不遜な態度を崩さない谷岡
「おう、考えてやるよ」
口でそう言いつつも、谷岡は殆ど永田を無実とは考えていなかった、電話で呼び出され直前まで被害者と接触していた事、セクハラを受けていたという動機になり得る事実、凶器の石についていた永田の指紋、数々の物的証拠と状況証拠、接点の多さから最早永田の犯行は明白だった。
「セクハラは私以外にも受けてる奴はいたし、凶器の石は死体に気付く前だったから気が動転して触っちゃっただけだし、そもそもセクハラされただけで殺してちゃ割に合わないでしょうが!」
「おう、そうだな確かに動機としちゃ不十分だなぁ、それだけならな…」
谷岡永田を一瞥するとニヤリと嗤いながら永田に顔を近づけた
「お前の彼氏、元気か?」
「…ッ⁉︎」
永田は机をバァン!と叩き勢いよく立ち上がるとこれ以上無い程の大声で叫んだ
「クォラ‼︎彼に何したのよ‼︎」
「力抜けよおう、別に何もしてねぇよ…ただなぁお前の彼氏の自宅からよぉ、出て来てんだよ、シャブが大量に、そんで本人は雲隠れと来たもんだ」
谷岡は書類を取り出すと永田の前に置いた
「お前とガイシャの電話の記録は残ってる…ここに書いてあるそれがそうだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『琴乃ちゃ〜ん、もう一回しようよ〜』
『はぁ?嫌に決まってんでしょ気持ち悪い』
『そんな事イワナいで〜ほとぼりも冷めたし、二人で気持ちよくなろうよ〜』
『やめろって言ってんでしょこの酒呑みが!私はもう付き合ってる彼氏がいんの、解る?あんたと会ってる暇なんてないのよ』
『連れないな〜琴乃ちゃんわぁ…その自慢の彼氏がどうなっても良いの?』
『はぁ?何それ…どういう意味?』
『元はと言えばさぁ、俺がセクハラしただの何だの言われたのも、全部お前らの所為なんだよ、分かる?この罪の重さ…』
『挙句の果てによぉ、病気だの犯罪者だの健常者じゃ無いだのさぁ、言われたい放題な訳よぉ…おまえらみてぇなブスにちょっかい出しただけでよぉ』
『さっきから言いたい放題何言ってんのよあんた、頭おかしいんじゃないの?』
『うるせぇ!お前も、お前の彼氏も、二度と社会に顔向け出来なくさせてやるからな!それが嫌ならさっさと俺の家に来い!』
『わっちょっ、待てコラガキ!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「これが蓮奈の自宅の電話に残ってた通話の録音記録だ…どうやらお前にご執心だったらしいじゃねえか」
永田は蓮奈主催のヴォイスドラマキカクに声優として参加をし、某動画サイトで注目を集めた(人気を集めたとは言ってない)その後蓮奈による参加者へのセクハラ疑惑などが浮上し、この企画は色々な場所で注目を浴びることとなった
「この電話を不審に思ってお前は蓮奈の自宅に向かった、そんで行った先で既に死んでいた…そう言いてぇ訳だな」
谷岡が再び永田に顔を近づけると、先程とは打って変わって俯き力無く「……そうよ」と永田は答えた
「おう、お前が蓮奈を殺してない、考えてやるよ、考えてやるともよ、じゃあお前の携帯を、お前が蓮奈とその時連絡を取った携帯を出せよ、おうあくしろよ」
永田は谷岡の畳み掛けるような言葉の嵐の中、未だ顔を上げることなく呟くように
「……答えられない」
「馬鹿じゃねえの?大方お前と、お前の彼氏がシャブやってる事実をバラされそうになったから衝動的に蓮奈を殺したんだろ?石なんてあり合わせの凶器でよぉ、そんで犯罪のエキスパートである自慢の彼氏さんとやらに連絡をとった訳だ、大方彼氏はお前に第一発見者として警察に連絡をしろ、その後携帯を壊し、隠すように言った訳だ、自分の身を守る為にな、警察で少しの間耐えてその後落ち合おうとでも言ってな」
「……ちがう」
「違わねぇよ、こんな推理それこそ猿でも出来るわ、お前もとっとと罪を認めて、お前を捨てて逃げた彼氏の行方も吐いちまえよ」
「……私はやって無い……」
最早一言程度しか喋れなくなった永田に侮蔑の目をくれてやると谷岡は立ち上がり
「彼氏に犬の真似してるうちに本当の犬に成り下がっちまったか?」
そう言い残して取り調べ室を出て行った
事件の動機も充分、アリバイも無く第一発見者でしかも証拠は大量、最早疑う余地も無い、そう思っている谷岡だったが、どこか腑に落ちない様子でいた
「…何か足んねぇよなぁ?」
「そうだよ(便乗)」 -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 23:07:14
- 「ウオッ⁉︎おいゴルァ!驚かすんじゃねぇよ、三浦ァ!」
急に谷岡に便乗してきたのは同じく捜査一課の三浦
「おいおい、肝冷えてるか〜」
「先輩、バッチェ冷えてますよ〜こいつ」
横から茶々を入れてきたのは三浦の後輩である田所
「ほら木村、みてないでこっちきて、お前も谷岡に何か言ってやれよ」
「いやぁそんなこと…」
困惑気味の気の弱そうな男は更に後輩の木村
「…んだよ、三馬鹿が揃いも揃って、誰に向かって口利いてんだてめぇ?」
谷岡は不機嫌そうに眉をひそめ、ドスを利かせた声でそう言い捨てた
「永田琴乃が犯人だと決めてかかるのはまだ早いゾ」
「馬鹿じゃねえの?決定的な証拠も出揃ってんだ、あいつに勝ち目はねぇよ」
「口でそう言っててもお前が一番納得してないだろ、大事なとこ洗い忘れてるゾ」
谷岡は先程の独り言を聞かれていた事もあり、バツが悪そうに頭を掻いた
「被害者である蓮奈理緒と、永田琴乃の彼氏は接点が殆ど無く、永田も蓮奈理緒とはヴォイスドラマの時以来殆ど連絡をとっていなかった、それなのに突然蓮奈は永田を脅迫するかのような口調で電話をかけた、なぜ、麻薬等の後ろめたい商売をしている事を知っていたのか、またその情報は何処から入ってきたのか」
「あの企画の一番の被害者である宇月麻里奈や、同じくセクハラ被害を受けたとされる雛瀬遙香、その他参加者全員。調べる事はまだまだ多いゾ」
「それなのに永田琴乃が犯人だと結論付けるなんて、決めつけるの早いっすね…」
三人にいいように言われた谷岡は、けっ、と訝しげな態度をとり
「そんなに調べたきゃ勝手に調べとけよ、俺はお前らと違って暇じゃ無えんだ」
捨てゼリフのようにそう言ってその場を去っていった
「ったく、ホントは自分も気になってるくせに」
田所が腕を組みながら谷岡の後ろ姿を見送る
「三浦先輩、この後琴乃への取り調べはどんな方向で行きますか?」
田所の横に居る木村が三浦にそう尋ねた
「おっそうだな、恐らく尋問みたいなやりとりで谷岡がこれでもかと言わんばかりに永田を痛めつけただろうから、直接事件の事を聞くのは後にして、先ずは事件の前のこと、そして件の企画のこと、そして人間関係について聞いてみるか」
「あっお前さ木村さ、永田の取り調べお前メインでやってみろよ」
「えっ、僕がやるんですか?」
「そうだよ(便乗)」
先輩二人に急に仕事を任された木村は焦りの色を隠せなかった
「さっきも言った通り谷岡みたいな893刑事に取り調べられた女性ならどんな気丈な人でも相当恐怖に感じるだろ、そこに俺や野獣の異名をもつ田所が取り調べなんかしたら余計萎縮しちまうダルルォ?」
「俺の溢れる男気がこんな所でネックになるとはな〜、木村、お前なら優男っぽい外見だから大丈夫だろ?」
「成る程…そういう事でしたか、わかりました、やらせて頂きます」
理由に納得した木村は先輩に頭を下げ引き受ける旨を伝えた
「まあ、そんなに緊張すんなって、俺と三浦先輩がちゃんとバックアップするからよ、頼むよ〜」
「そうだよ(便乗)それに谷岡の言ってた通りこの事件はほぼ永田が犯人とみて間違いない。向こうもミノ潔白を証明する為に捜査に協力せざるを得ないだろ」
そう、この事件は永田の犯行の線が極めて高い、しかし事件の青写真は対象ははっきりしているものの背景がイマイチ不明瞭だ、それを晴らしていけば自ずと真実は明らかになる
「よし、じゃあぶち込んでやるぜ!」
「オッス、お願いしまーす!」
「ありがとうございます」
三人は永田琴乃のいる取調室へと向かった -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 23:29:07
- 続き書いてくれよな〜頼むよ〜
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/09(土) 23:46:07
- はえ^〜すっごい構成力…
これって…勲章ですよぉ? -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 00:16:07
- 「ぬわああああん疲れもおおおおおん」
「チカレタ…」
「し、失礼します…」
取調室の扉を開けた木村は真ん中を陣取っているにもかかわらず小さくなっている、それを尻目に両サイドをこれでもかと言わんばかりにでかい態度を取りながら田所と三浦が
主張している
「な、何?誰なの貴方達」
永田は突然訪れた漫才師のような集団に心底吃驚したようだ
「何って刑事ッスよ刑事、みて分かるっしょー」
「あたり前だよなぁ?」
「すみません、うるさくしてしまって…今回取り調べを担当させていただきます、木村と申します、こちらが田所、三浦です」
砕けた雰囲気の両サイドと違い木村は丁寧な対応で永田に告げた
「谷岡なんかの取り調べ受けて大変だったっしょ、あんなん刑事じゃねえよ893893、スンマセンねホント」
「暴力とか振るわれなかったか?なんかされたなら全部俺たちに言ってるれれば全部秋吉先輩に報告しとくゾ、秋吉ってのは俺たち捜査一課のリーダーで、人遣いは荒いけどすっげぇ優しい人だぞ〜、それに…」
「ちょっと先輩達、芸人じゃ無いんですから、そんな立て続けに喋られたら永田さんが困ってしまいますよ」
「そうだよ(便乗)」
「三浦先輩もですよ!」
先程の取り調べとは打って変わって目の前で繰り広げられるおバカな後継に落胆気味だった永田の表情に光が戻った
「…ふふっ、アンタたち、ホントに仲良いわねー」
こほん、と咳払いをすると木村が机の前の椅子に腰をかけた
「永田さん、既にお分かりいただけているとおもいますが現在この事件の犯人は貴方であるという方向で固まっています」
「……そうみたいね」
「我々は貴方が無罪である可能性がどんなに小さくても、貴方の味方です、どうか貴方の身の潔白を証明するお手伝いをさせてくれませんか?」
木村が永田を諭すように語りかけると、緊張がとけたのだろう、永田は嗚咽と共に泣き崩れた
「…グスッ、ありがとう…うっ、わたし、こんな怖い思い、初めてでっ…
ヒッ、死体なんか見ちゃって、それでいつの間にか殺人犯だなんて言われて、ッエ、死刑になるんじゃ無いかとか、誰も味方じゃないんだとか、ずっと心細くてぇ、ウワアアアン!」
「谷岡めぇ…まだ捜査も終わって無いのに勝手に決めつけて、市民を怖がらせやがってぇ…頭にきますよ‼︎」
田所はついさっきまでの巫山戯た態度とは一変した、心の底からの怒りの感情を昂らせた
「ああ大変だったなー、お茶でも飲んで、落ち着かせてくれ」
三浦は近くの湯呑みにお茶をいれ、永田にそっと差し出した
「(ずずずっずぞぞぞぞ~)ぷはー、ありがとう、少しリラックス出来たわ…」
涙で瞼を腫らした永田だが、自らの思いの丈をようやく解放することができ、閉塞感と不安感はやや薄れたようだ
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 00:37:16
- ドラマ設定いいゾ〜これ
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 01:00:04
- 「…だいぶ落ち着いたわ、ありがとう…貴方達は私の味方みたいだし、
多分信頼に足る人物像だと思う…わたしの知っている事は全て話すわ、だから、貴方達も約束して、私は絶対に嘘はつかないから、貴方達も私のことを信じて」
「ありがとうございます、永田さん、勿論、何があろうと僕達は貴方の味方です」
平静さを取り戻した永田の取り調べが始まった…
「先ず、事件の前に何か変わった事や不審な出来事はありませんでしたか?」
「そうね…事件の当日突然蓮奈から連絡が来るまでは、普段通りの生活をしていたわね…」
事件の前の出来事を振り返るにその日の電話以外に特段おかしな事は起きなかったという
「電話の内容は証拠として目を通させて貰ったのですが、その…非常に聴きにくいことをお尋ねしたいのですが…」
木村が何を言いたいのか察した永田は木村の目を見ながら
「……そうよ、私は一度限り彼と肉体関係を持ったわ、彼のセクハラに辟易していた他の参加者に対して被害が及ばないように、私の体で良いならって、勿論それを言い訳にするつもりはないわ、事実として私は彼としたのだもの」
そう語った
「その後に、彼のセクハラ疑惑が報道されて、その企画自体が色々な場所で知られるようになったと」
「そうよ、彼は未成年の女の子に抱きついたり、身体を触ったりしてたわ…蓮奈理緒っていう名前から女性と勘違いさせて騙す、下劣な男よ…私も人のこと言えないけど」
蓮奈に対する嫌悪と自分も同類だという自嘲的な複雑な感情の中で永田は述べた
「騒動が起きてからはSNSもブロックしたし接触もしてないわね、とにかくほかの子に被害が及ばないようにこの件に皆蓋をしたかったのよ」
「そもそもこの企画に参加したキッカケは何だったんですか?」 -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 01:01:43
- 続き頼むよ~
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 01:02:38
- クッキー☆関連の知識ガバガバなんで勉強してきまーす@※38
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 04:13:10
- 米欄で繰り広げられる壮大なストーリーたまげたなぁ…
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 08:42:53
- おっ上がってんじゃーん(歓喜)
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 10:44:16
- 「私の友人の宇月麻里奈…彼女に誘われて参加したわ、でも…」
きまりの悪そうな表情でそう言うと永田は黙り込んでしまった
「彼女、自分が企画を主導した事に対して負い目を感じていたの…参加する前はこんな事になるなんて誰も思ってなかったし…一時期は底抜けに明るかった彼女も見る影も無く衰弱してしまって…」
「宇月は計画の主催者である蓮奈に近い存在だった…?」
「最初は、自分の好きなキャラクターを演じられることに凄く喜んでいて、蓮奈の事も女の人だと思ってたから信頼し切っていたわ、今の時代SNSやメールなんかで直接顔を合わせずに話すことなんて容易いしね…」
永田曰く、その他の参加者の中にも蓮奈を女性だと認識している者も多かったらしい
「今の世の中ネット上で晒し者にされるだけでまるで犯罪者扱い、その上自分のせいで多くの女性を傷つけたことで気を病んでしまったわ…」
「参加者の蓮奈に対する嫌悪感は強かったんですか?」
「蓮奈寄りの人間はいないわね」
「ありがとうございます」
「とんでもない屑っすねー蓮奈って奴、ダメ人間みたいですね」
「おっ、そうだな…木村、続けてくれ」
三浦に促された木村は、はいと返事して質問を続けた
「同じくセクハラ被害を受けた主な女性の一人である雛瀬さんについて何かご存知ですか?」
「雛瀬さん…私は彼女とはあまり交流は無いけど、あの企画が終わって以来宇月が雛瀬さんの事を慕っていて、セクハラの被害の事を宇月が必死に頭下げて謝って回った時に、雛瀬さんは優しく慰めてくれたみたいで…優しくて絵も演技もうまい、人間の鑑だって宇月は尊敬してたみたい」
「なるほど…ありがとうございます」
宇月、雛瀬共に蓮奈に対して思う所はある様だ
「次に貴方の現在交際している男性について…おききしてよろしいですか?」
「……約束よ、必ず守ってね。私の彼…なんでも怪しい宗教にはまっているみたいなの」
「怪しい宗教…?」
突然出てきた重要そうなワードに思わず永田に迫る木村達
「豪教っていう新興宗教で、彼は敬虔な信者しか貰えない洗礼名を貰っていたわ、ALISONていう名前。相当組織に貢献しないと貰えないものよ」
「その豪教の規模はどれくらいなのですか?」
「表には出てないだけで結構な数の信奉者がいると思うわ…私は詳しくは知らないけど」
「組織はどんな活動を…?」
「………主に薬物を精製しているわ」
薬物という単語に一堂の表情が強張る
「あっお前さ永田さ、さっきヌッ、谷岡の取り調べの時も言ってたけどお前のカレシがそんなことしてるなんて知ってたのかよ?」
「あっ、おい待てい田所、野獣になってるゾ、おちつけ」
「薬物を精製する事もその豪教に関係あるのですか?」
「私も最近までそんな危ない宗教だと知らなかったわ…慈善活動が主な教義だとしか言われてなかった…まさか裏でこんな事をしてるだなんて思いもよらなかった」
はぁ、と永田はため息をついて落胆した様子を見せた
「その事実を知ったあと蓮奈からあの電話がかかってきた…?」
「ええ、何かのハッタリだと思ったけどあんなことを知った後だったから余計に怖くなって、彼に電話で相談したの」
「ALISONに電話をかけた?」 -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 12:52:31
- お、あがってんジャーン
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 13:16:23
- お前精神状態おかしいよ・・・(困惑)
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 16:05:01
- 「ええ…蓮奈が電話を切ったそのあと…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜『どうしよう……もしかしてあの事蓮奈に知られたんじゃ無いの?』
『大丈夫だよ、どうせハッタリでしょ?』
『でも…もし本当に知られてたら不味いよ…警察に知られたら死刑だよ?もう辞めようよこんな事』
『流石に自分がセクハラしといて警察のお世話になる様な事しないっしょ、それよりもうあいつの家に行って、これ以上関わるな、関わったらお前の犯罪全部ばらすとでも言ってやれよ』
『でも…私怖いよ』
『証拠なんてあいつが知ってるはずねぇよ、寧ろセクハラの証拠でも叩きつけてやれ、何かあったら連絡くれよ』
『……わかった』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……変だよなぁ、ふつうそんな危険な男の所に自分の彼女を行かせるか?」
ポケットに手を突っ込んだまま田所はそう呟いた
「酔っぱらった状態のセクハラ男、しかも自分に怨みのある男の家だ、当たり前だよなぁ?」
「その時の蓮奈の状態をALISONには伝えたんですか?」
「ええ、酒に酔っ払ってるみたいで感情が昂ぶっていたことも、ほとんどすべて伝えたわ」
三人の常識に当てはめればそんな状態で会うことになれば何が起きるかわ明白である
「私もその時冷静な判断が出来ていればよかったと思ってる、でも突然の事だったし秘密を握られていたということもあって下手に警察に連絡する事も出来なかった…それで蓮奈の家に行ったのよ」
「蓮奈の家の様子はどうでしたか?」
「灯りがついていて、インターホンを押しても誰も出てこなかったから玄関のドアを引いてみて、空いていたみたいだからそこから蓮奈に呼び掛けたのよ、でも何の返事も無くて、気味が悪くなったんだけど、やっぱり気になって中に入っちゃったの」
「蓮奈の自宅は一軒家で裕福な両親の持ち家を拝借したものらしいッス、また広い家に一人暮らしで近所づきあいもあまりいい方では無く交流も少なかったみたいっすね」
「男三人兄弟の末っ子らしくて、その中で一番学歴も低くだらしない性格で、親も金と家を渡してさっさと出て行かせたみたいだゾ」
「その辺りの話は私もあの企画の時に本人から聴いたわ、あの人酒に酔っては『俺はどうせ親から嫌われてるんだ、だからとことん嫌われてやる、やりたい放題やって楽しく生きてやる』とかなんとか、身の上話とも愚痴ともつかない話をしてたわ」
「自宅の場所は知っていたんですか?」
「ええ、私と一部の参加者は住所を知ってるし私は…あいつと家でしたから…だからリビングの場所も大体知ってたわ」
「わかりました…そしてリビングに入った時には…?」
「……蓮奈は既に頭から血を流して冷たくなっていたわ」
「死因は鈍器による撲殺、蓮奈の庭に敷き詰められてた石と同じものがリビングにあり、血が付いてたみたいっすね」
「血の付いた石の成分が蓮奈の頭に付着していたことからこの石が凶器であることとみて間違いないゾ、そしてこの石には永田琴乃の指紋が付着していた…」 -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 18:21:15
- 連載いいゾ〜コレ
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 18:56:43
- 続編あくしろよ(他力本願)
-
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/10(日) 23:40:20
- いきずまったので次回予告
「大丈夫、全然壊れてないよ」
「私は負けない!」
「これは衝動的殺人ではないゾ…!」
「ふざけんな‼︎」
「なんで見る必要があるんですか?」
「私にはないのね…」
「おまえら、捜査は終わりだ」
『しってるよ。君のこと。僕らはみんなともだち。』
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/11(月) 00:26:12
- 正の裏技 ←これすき
才能ドブ捨て兄貴ホントニアコガレテル -
- :悶絶少年専属名無し 2014/08/11(月) 15:43:01
- 淫夢ファミリーの刑事ドラマ深夜枠で観たい……観たくない?
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- :悶絶少年専属名無し 2014/08/12(火) 14:45:39
- あ、そっか生きてえなぁ(ジーパン殉職)
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- :悶絶少年専属名無し 2015/03/01(日) 13:54:39
- えっなにこのコメ欄は…(ドン引き)
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- :悶絶少年専属名無し 2015/05/06(水) 10:57:42
- コメントがやたら伸びてると思ったらこういう事だったんすね〜
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- :迫真捜査部 正の裏技 2015/06/04(木) 18:31:04
- 続き書きてぇなぁ…
もう誰も見てないだろうけど -
- :迫真捜査部 正の裏技 2015/06/04(木) 22:08:19
- 「私は…確かに血のついた石を触れたわ…触れざるを得なかったのよ…」
「触れざるを得なかった…?」
あからさまに引っかかる言葉に木村は怪訝そうな表情をした
「机の上に血のついた石があったのよ…」
「机の上に、ですか…?」
木村たちは凶器と思われる石は永田琴乃の指紋が付着した状態で床の上に落ちていたと報告を聞いていた
「死体と血のついた石を見た時は、全身の血の気が引いて行く感覚だったけど、ソレを見た瞬間の衝撃は自分が地面に立っている感覚が無くなるほどの衝撃だったわ…」
今一つ歯切れの悪い口調で永田琴乃は事件当時の出来事を語っている
「勿体ぶらないで早く教えてくれよなー、頼むよー」
イライラして急かす、というよりも、まるで小説の続きが気になる、といったような好奇心が言外に溢れている田所を尻目に、永田琴乃は上向きだった心身をまた重くして、下を向き口を閉ざしている
「永田さん、僕らは貴方の味方です…ありのままの出来事を教えてください」
木村が真剣な面向きで永田琴乃に語りかける
「…これを語るのは彼に対する裏切りになるかもしれない、けど、このまま自分に嘘を吐き続けられる程私は強くないわ…」
机に顔を向けていた永田琴乃は真っ直ぐ前を向き
「全て話すわ…あの時石の下には…沢山の紙が置いてあったわ」
「沢山の紙…」
「彼の教団のマーク…教団の大麻栽培に関する告発書…数々の汚い金の流れに犯罪…そして」
「私と、彼の写真」 -
- :迫真捜査部 正の裏技 2015/06/06(土) 00:41:24
- 「気が動転してたし、時間があったわけじゃ無いから詳しくは見てられなかったけど、とても蓮奈一人で集めたとは思えない量の資料だったわ…それに私と彼の写真が大量に…ウッ!…」
プライベイトの写真を大量に取られていた事実、その生理的嫌悪感と恐怖感からか、永田琴乃は再び嗚咽をしながら吐き気を催しているようだった
「おっ、大丈夫か?大丈夫か?」
先程好奇心を発露していた田所は、永田琴乃の背中を摩り、落ち着かせていた
「この辺で少し休憩しようぜ三人とも、永田も疲れたろう」
茶菓子を取ってくる、木村の右斜め後ろにいた三浦はドアの方に振り向いた後、そう言って部屋を出た
「永田さん、貴方の苦しみは僕達には計り知れない程のものでしょう、でも僕達は絶対に真実を見つけ出します。辛いと思いますが、協力してください」
真っ直ぐな目をした木村の発言は、彼の実直さが強く現れていた
「ごめんなさい…さっきっから取り乱してばっかで…」
「こんな状況になったら感情が昂ぶったり、取り乱したりするのも無理ないって、さっき俺もやったんだからさ」
「でも、その写真といい告発書といい、蓮奈は何処でそれを知り、何故そんな事をしたんでしょうか?」
木村は腑に落ちない、といった表情で言葉を零した
「仮にセクハラ目的でそんな事をするなら、もっと簡単な手段を取るはずです、永田さんと彼氏の写真ならまだしも宗教団体の裏の仕事の告発書を作り、しかも事細かに記されてるなんてちょっと異常ですよ」
仮に永田琴乃の話が本当ならば、蓮奈個人が到底知り得る情報ではないし、新興宗教の裏取引の告発書などをセクハラ目的で作成するなど利益に比べてリスクが高すぎる
「セクハラ目当てで女に近づく奴が義憤でこんなことするわけねぇし、これもうわかんねぇな」
今一不明瞭な事件の背景にお手上げといったように田所が漏らす
「そうよね…しかもクッキー☆の騒動からはもう三年も経ってるし、その間も蓮奈には一度も会ってない、しかも、その間も名義を変えて女の子に擦り寄ってたなんて話も聞くわ…」
冷めたから
「何故、蓮奈は今になって蒸し返したのでしょうか、それも突然に」
事実、騒動からかなりの時間が経っている、ほとぼりが冷めたからかもしれないが、それにしては不自然だ
「蓮奈が永田さんの彼氏が宗教団体にはまっていて、その裏の事業の告発書を作り、さらに写真等の証拠を押さえ逃げ場を無くす…これ程用意周到に作り上げたにも関わらず蓮奈は酔っ払っていて、明らかに判断能力を欠く状態で電話をかけた」
彼女である永田琴乃ですら最近知った豪教の実態を事細かに調べ上げた人間が、なぜ最後の最後にそんな杜撰な対応をしたのか
「死体からアルコールが検出され、机の上には空になった缶ビールが大量に置いてあったらしいっすね、溜まってんなオイ…」
現場の状況から見ても蓮奈がかなり酔っ払っていたのは明らかだった
「確かに言われてみれば…可笑しいわよね、私を脅迫するのにあそこまでしておいて」 -
- :悶絶少年専属名無し 2015/08/18(火) 03:50:59
- おっ、待てい
肝心な続き書き忘れてるゾ -
- :悶絶少年専属名無し 2015/08/20(木) 15:35:01
- 続きを書いてくれよな~頼むよ~
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- :悶絶少年専属名無し 2016/01/04(月) 22:08:21
- おう、続きあくしろよ
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- :悶絶少年専属名無し 2017/02/10(金) 16:50:36
- おう、考えてやるよ(書く時間があるとは言ってない)
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- :悶絶少年専属名無し 2017/05/02(火) 11:41:30
- 続きあくしろよ